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知的財産管理技能検定1級(特許専門業務)合格への道:第3回(試験範囲の概要)

前回(第2回)の内容

mathesis0923.hatenablog.com

今回(第3回)の内容

今回は、知的財産管理技能検定1級(特許専門業務)の試験範囲の概要について記載します。

試験範囲

公式の試験範囲は以下のリンク先に記載されています。

https://www.kentei-info-ip-edu.org/exam.html

しかし、試験対策としてこれらを体系的に学べるテキストは市販のものではほとんどないと言ってよいですので、テーマ別に取り扱っている専門資料を見ていく必要があります。 そして、それらを取り扱っている分野で分類わけしていくと、以下のような体系に整理できるかと思います。 ただし、きれいに線引きできるわけではないので、複数分野にまたがったり、関連しあったりします。 重要だと思うのは、そのような重なりも含めて、複数の範囲をカバーできる良書を重点的に抑えて、なるべく死角がないように学習していくことだと思います。

企業戦略よりの分野
  • 知的財産戦略(全体的な話)

  • 知的財産の価値評価・取引関係・契約形態

  • 係争、リスク管理

  • 時事問題

実務よりの分野
  • 庁手続関係、利用可能な制度

  • 権利化前(特許調査、出願、中間処理、拒絶/特許査定)

  • 特許庁審査基準

  • 権利化後(登録、維持管理、ライセンス、権利行使)

  • 警告、訴訟対応(権利行使する側/される側)

  • 海外展開

国内法規関係

特に出題されやすいものは以下になります。

海外法規・条約関係

特に出題されやすいものは以下になります。

  • パリ条約

  • 特許協力条約(PCT)

  • TRIPS協定

  • 国際的な紛争解決(調停・仲裁・ADR等)

  • 米国特許法

  • 欧州特許条約

  • その他各国特許法(中国、台湾、韓国、インド等)

  • 国際出願の使い分け(直接出願、パリルート、PCTルート、特許審査ハイウェイ等)

本当に幅広いですね。 これらの資料を探し回るだけでも気が遠くなります。 赤字部分は、弁理士試験のテキストである程度賄える部分です。 1級は、それよりもだいぶ幅が広いことがわかります。深さよりも広さが大事と考えられます。

次回以降で、各分野別の書籍や参考資料を紹介していければと思います。